海外の心霊体験シリーズ15 「悪魔に捕らわれ追いかけられる」

海外の心霊体験シリーズ15 「悪魔に捕らわれ追いかけられる」

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【By:Juanita:カナダ】

私は母子家庭の4人家族で育ちました。母は霊能者で常に霊の存在を認識しているような人でした。
母は交霊術を使い、人々の過去世から影響している今生の出来事について理解する手助けをしていました。また、宝石から様々なイメージを受け取り、生まれてくる赤ん坊の性別を当てることも得意でした。そうした非常に高い霊能力で私たちを常に危険から遠ざけてくれたお陰で、子供心に怖いと思ったことは一度もありませんでした。
しかし、ある時交霊中に霊に身体を奪われそうになった母はそれ以降交霊術を辞め、カナダのオンタリオ州からサスカチュワン州へ引っ越すことになりました。

 

そしてちょうどサスカチュワン州へ越したばかりの頃、4歳年上の姉が黒魔術に手を出し始めました。何時間も自分の部屋に籠り、黒魔術や呪文で霊を呼び出すことにふけっていました。それが、私の人生で最も恐ろしい体験に繋がってしまったのです・・・。
あれは夜遅く、私がラジオを聞いていた時のことです。またベッドにも入っておらず私は完全に起きていました。すると、突然大勢の人が何かを話しているような声が聞こえてきたのです。最初何を言っているのか全く分かりませんでした。誰か外にいるのかと思い部屋から中庭の方を見ましたが誰もいません。すると急にその何百人・何千人とも思える声が何を言っているのかハッキリ聞こえ始めたのです。その声は「私と来て」「わたし達と来て」「お前に来て欲しいのだ。私たちと来て、私たちと一緒になれ。お前は私たちの物だ!」と叫んでいたのです!!
思わず後ろを振り返ると、声は遠くからではなく、明らかに私の部屋の中で、クローゼット付近から聞こえてくることに気付きました。そして声の正体は邪悪で真っ黒に渦巻く塊として姿を現し始めたのです。それは紛れもなく「悪魔」そのもの・・・そして私を欲していたのです。

 

私は恐怖を覚えましたが、生きていたければとにかく部屋から逃げなければ!と思いました。声は益々威嚇的で邪悪になり、私の逃げようとする意図に気付いているようでした。
私は上の階の母の部屋に走って逃げなければ・・・母ならこの状況を止められる・・・でもその為にはこの恐ろしい悪魔の横をすり抜ける必要がある。そんなことを考えていると、その邪悪な存在はやはり私の考えを見透かしているようでした。
私は意を決してドアに向かって駆け出しました。すると黒く渦巻いていたそれは、もっと真っ黒な塊と化し、声も耳障りなしゃがれた呻き声に変わり「お前は私のものだ・・・お前は私の元に来るのだ。お前は私のものになる」と何度も繰り返し私に言ってきました。

 

私は力の限り走りましたが、自分の動きがとても鈍く感じられました。悪魔に追いかけられ耳元で恐ろしい声を聞きながらも、必死に階段の手すりを掴み重く感じる身体を引きずりながら上の階へと上がりました。あと3段で上の階という所で頭の中に聞こえる声は更に大きくなり、私は悪魔に取り込まれたのかと一瞬恐怖に怯えました。いいや違う!と何とか最後の3段を上り切り母の寝室を目指そうとした瞬間、なんと私と同じように恐怖に怯えた目をした兄が目の前にいたのです。

 

なんと兄も私と全く同じ恐怖を味わっていたのです!当然兄も私と同じことを考えていました。母の部屋に行かなければと・・・母なら止められると・・・。
私は必死に廊下の端にある母の部屋へと走りました。しかしどれだけ走っても何故か母の部屋はとてつもなく遠くに感じられ、なかなかたどり着けません。それでも諦めず進んでいると急に猛スピードで身体が動き母の部屋に飛び込みました。しかし、それでも恐怖は止まりません。

 

母のベッドで私と兄がどれだけ叫んでも、母の身体をゆすっても、全く目を覚ます気配がありませんでした。それでも私たちは必死に母を起こそうと叫んだり、ゆすったり、更には引っ叩いたりもしました。すると、永遠にこの恐怖が続くかと思われた次の瞬間、母が目を覚まし目を開けると、全て消えました。声も、黒い塊も何もかも・・・。
母の推測によれば、あれは私たちの身体を乗っ取ろうとしていた霊か、または姉が作り出した邪悪な何かだということです。

 

後に母とこの一件について話したのですが、あの夜母は何も聞こえなかったそうです。引っ叩かれたことで目が覚めたそうですが、結局あの夜の邪悪な存在はあれで消えた訳ではありませんでした。私と兄はその後も家の中で恐怖体験をする羽目になったのです・・・。

 

今でもこの話をすると手に汗をかき涙が出てきます。悪魔に追われるなんて経験は、忘れたくても忘れられないのです。

 

【ソース:Your Ghost Stories